¥37,400(税込)
日本製
size6着用
CIOTAのウエストポイントチノに洗いをかけてみました。
通称ウエポンチノは下のDESCRIPTIONに詳しく書いてある通り、ハリと光沢のある “良い生地だろ~!!” 感が強く生地が硬くゴワつきも感じるのですが、スビンコットンで糸の太さから別注で作り、オリジナルの打ち込みを再現したテキスタイルは、ウエポンのタフなハリコシと同時にスビンコットンのもっちりした柔らかさも感じる素材。
未洗いだとツルんとした光沢を放っていますが、洗いを掛けると凹凸と共に陰影が出て、程よく掠れた糸の風合いも顔を出します。
“理想のチノパンと出会うのは難しい!!” と言う方がいますが、正にその通りで生地の質感、ベージュの色のトーン、シルエット太さ、縫製仕様、シンプルでいても要素が多くチノパン探しの旅は楽しくも長い道のりです。
41カーキを踏襲したワイドストレートでありながら腰回りに立体感を持たせたパターンと、パリッとモチっとした素材のコンビネーションで、程よく膨らみのある男らしく美しいシルエットが目を惹くウエポンチノ。
ベージュよりでほんのりグレーを感じる発色と、CIOTAが誇るワーク縫製の技術も融合して、”気品があって男らしい” という、相反しそうなニュアンスが見事に両立したウエポンチノが出来上がっています。
DESCRIPTION:
デザインはアメリカ軍の41カーキから。
ガズフラップ、両玉縁ポケットや尿素ボタン、ワイドなシルエットもそのまま踏襲しております。
生地は今までより更に改良したウエポン。
米国陸軍ウエスト・ポイント士官学校の制服に由来する生地。
ウエスト・ポイントと呼ばれてる素材を使用しているヴィンテージ製品を
最高峰のスビンコットンで再現、アップデイトした生地となります。
ウエポンは通常定義的な意味合い経糸36/2×横糸25/2、密度108本×打ち込み60本/インチの綾織物であるとあります。
古着の製品を分析してみるすと、やはり 35/2 × 25/2でした。
そして密度と打ち込みは114 × 56 でした。この計測からしますと 108 × 60 との誤差が生じます。
そこで生機時で計算しますと 108×54 となり数値的には近くにはなっていました。
生機時をベースに設計していく方向で考えて行くとして、このまま生機で打ち込みを60迄上げた場合は製品から仕上がり時に約15%位多くなってしまう(厚くなってしまう)為、熟考した上で、生機時 58本 ⇒ 仕上げ時 60本 (加工時 誤差あり)の設定と致しました。これにより厚くなり過ぎず、製品のイメージを損なうことない、密度×打ち込み として決定いたしました。
そして糸ですが、SUVIN COTTON のレギュラー番手では35/2と25/2はともになく、
24/1を24/2も効率性では考えましたが、敢えて本物ウエポンとして作りこむには非効率ではありますが、
35/2と 25/2をともに別注糸として完全オリジナルにこだわる事に致しました。
製織するのも高密度×高打ち込みは難度がかなり高い織物になる為、
安定して織れる実績のある機屋様で、優れた職人が管理しています。
加工はスビンコットンの風合を活かす為、よけいな樹脂はあえて使用しない、レギュラー加工です。
洗えば洗う程風合は良くなって行きます。
もともと権威を示すという目的のもと、上級士官の制服としての生地感として光沢感やハリコシ、強度、
ひと目見ただけで上等な生地とされていたウエストポイント。
今ある最高峰のスビンコットン原料による再現は、見た目にはシンプルなイメージですが、
原料の良さが最大限に高められた、まさに伝統に裏付けられた革新的な製法から生み出された素材となっています。
↓裾上げしました。↓