¥126,500(税込)
日本製
そのシャープな美意識に男性のファンも多い、女性がデザインする日本のレザーシューズブランドpremio gordoと、フランスと日本 その距離が縮まる様に熱く,そしてCOOLな活躍をしているKelimeディレクター関 隼平氏が手を組んで出来上がった外羽根のプレーントゥ “Bawa” 。
“Bawa”が作られたファーストシーズンに使われていた素材、イタリアINCAS社のベジタブルタンニン鞣のカーフで再オーダーしました。
premio gordoを製作する浅草の工房の片隅にあった、古い年代でブランド不明なプレーントゥに閃きを得て作られたという外羽根のプレーントゥ。
ビンテージサービスシューズの骨っぽいドレス感に、premio gordoらしい端正なクラシックさを纏わせています。
サービスシューズと同じく、米軍兵のドレスユニフォームに使われた靴を源流に持つALDENのミリタリーラストやモディファイドラストのように、靴の中で足がブレないよう足裏の土踏まず,ウエスト部分をシェイプした流線型のフォルム。
そしてヒールカップの無駄な余裕を削ぎ、婦人用の先芯を使いトゥを薄く仕上げて、豊かな曲線を持ちながらモッサリしない、ダンディーなビンテージドレスシューズのエレガントさを演出してます。
ソールは専門用語では360度グッドイヤーのスプリットウェルトと言うのですが、アッパーとソールの間に防塵,防水目的の突起状の革がアッパーを1周しています。
この製法の目的は機能や履き心地の向上と併せて、無骨なアッパーの風合いに負けないボリュームを出す装飾面の演出もあるのですが、構造上 張り出してしまうコバをギリギリまで削ることでボリュームを調整し、力強くもシャープな印象にしています。
アッパーのデザインでボン,キュッ,ボンの高揚感と、シャープに絞り込んだストイックさを共存させ、ソールもボリュームを持たせるスタイルなのに無駄なボリュームを無くすと言う、増量してから削るような、少し矛盾とも取れる思惑や工程で成り立っています。
美しい強さの表現に秀でたデザイナーと、ブランドの個性を時代にフィットさせるセンスに溢れたディレクター、その要望を具現化する技術を持つ靴職人、ファッションに携わる日本人の長所が折り重なって出来上がった靴。
見せ筋で飾ったマッチョではなく、無駄の無い筋肉ボディーの様に男らしく美しいプレーントゥです。